まもなく Qt 5.3 の Feature Freeze です
12月の中旬に Qt 5.2 がリリースされて1ヶ月ほどしか経過していませんが、Qt Releasing ML に Qt 5.3 Feature freeze is coming quite soon… という案内が流れてきました。
Qt 5.3 は今年の春のリリースを予定しているため、Feature Freeze は2月14日になります。開発期間は4ヶ月程度と短いですが、これには Qt 5 のリリース当初に計画していた春/秋の年2回のリリースサイクル化を実現するという目的があります。
現在までのところ Qt 5.3 の新機能の大きなものとしては WebSocket の対応(C++/QML)が提案されていて、QtNetwork の機能の一部となる方向で議論が進められています。
新機能を Feature Freeze に間に合わせるための条件は以下のようになっています。
- すべてのリファレンスプラットフォームでコンパイルが通ること(特定のプラットフォーム向けの機能については、それ以外のプラットフォームでなにもしないこと)
- テストを実装していること。新機能についてはできる限りのテストをするようにしましょう。自動テストでカバーされていない領域については、どのようにテストされる予定かを明確にしておく必要があります。
- ドキュメントがあること。ドキュメントがないパブリックな API は許されません。Feature Freeze までに基本的なドキュメントはすべて揃っている必要があります。
- サンプルがあること。その API を使うサンプルをいくつか用意してください。ドキュメントから参照できるようになっている必要があります。
これに加え、モジュール(QtCore のような)の追加の際には以下の条件を満たす必要もあります。
- Qt モジュールのブランチのスキーマに従う。dev/stable/release ブランチが必要です。新規モジュールの場合、Feature Freeze の時点では dev だけでもかまいません。
- CI システムがあること。新しいモジュールを Qt のリリースに含めるには CI システムのセットアップが必要です。
新しい API を導入したいと思っている方はお急ぎあれ。